僕の育った環境は普通ではないのかもしれない。
両親は借金地獄だった。借金の理由は色々とだけ言っておこうと思う。
笑い話として聞いていただきたいが、借金取りが家に来た事も多々あった。
その度によく僕が居留守に使われたものだ。
小学生の子供に「いないって言うといてくれ」って・・・
僕はこんな大人になりたくないと思った。
よく祖母が「近所に恥ずかしい」と嘆いていたのを覚えている。
僕が人目を気にするようになったのは、この言葉からなのかもしれない。
今が幸せだから言える事だが、僕の父は俗にいう良い父親ではなかった。
以前にも書いたが、僕は学生時代、家を失い両親と別居生活の時期もあった。
父との会話は一切なかったから、僕は若き日の父の事を全く知らない。
当時は父を許せなかった。まともではなかったとだけ言っておく。
でも父も頑張って生きてきたんだと思っている。今は普通のお爺ちゃんだ。
僕はサラリーマン時代、周りには俗にいう良いお父さんに見られていたと思う。
子供たちの行事には全て出席し、イベント事も全てこなし、休日は家族でお出かけ。
僕自身が子供の頃に憧れていた幸せな家庭というものを実現したかったのである。
でも実際は良い父親ではなかった。
一言で片付けるのもズルいが、若くて未熟だったんだと思う。
お金にこだわり過ぎて、子供たちに好きな事をさせてあげなかったのではないか?
子供たちを束縛して、色々な可能性を潰してしまったのではないか?
今でも後悔の念は消えない。
だから良いか悪いか、今は自由にさせ過ぎて心配ではある。
僕は今でも立派な人間ではない。叩けば埃も出る人間だ。
でも妻は違う。よく頑張ってくれたと思う。感謝しかない。
King Gnuの白日を思い出す。
後悔ばかりの人生だ・・・取り返しの・・・
・・・僕は泣いてしまう。
ここからは不快に感じる方もいるだろうか。心の準備をしてほしい。
僕は普段、自宅にいる事の方が多い。個人のトレーダーなら当然だ。
いつの日だったか、僕の母が近所の人に「息子さんいつも家にいるなぁ。」
「そんなんで生活できるの?」ってな感じの事を言われたらしい。
まあ、「ちゃんと働いてるの?」的に聞こえたんだろう。
母も適当に返事しておいたらしいが、言われるのは嫌みたいだった。
僕は自由業だ。前にも書いた通り職業を聞かれると答えにくい。
表向きには「車関係の仕事をしている」と答えている。
株の事は知らない人の方が多い。
車関係の仕事は他人の目に見える仕事だが、僕の場合、
労働日数としては世間一般の方より、かなり少ない方だと思う。
だから嫌味を言われる事だってある。
正々堂々と自分で働いて貯めたお金で生活しているだけなのだが、
周りから見れば、ほとんど働かず遊んでいるオジサンに見えるのだろう。
僕の心が貧しいから嫌味に聞こえるのだろうか・・・
ここで考えるのは株のトレードは仕事なのか?という事。
証券会社には「ディーラー」という株の売買で利益をだすポジションがある。
いわゆる個人の「トレーダー」とはこれと同じことをしている。
誰かの役に立っているかと言えば分からない。
マウスをポチポチしているだけである。
でも自分でリスクを取って勝負している。
見方を変えればアスリートと同じと考えることもできないだろうか?
そして声を大にして言いたいが、利益の約20%を税金として納めている。
勤勉なサラリーマンより多く納めている事だってある。
でも、それは目に見えない部分で他人には分からない。
もし株のトレードが仕事と言えるなら、
僕はブラック企業の従業員より長時間労働をしているだろう。
夜も寝ずに努力しているように見えるかもしれない。
株に関しては本などで勉強もし、個別株を買い、配当金を得られるようになった。
でも他人に正確な金額は明かしたことはない。
別に悪い事はしていないのだが、どう思われるか怖いのだ。
僕はどちらかといえば金持ちの部類に入るのかもしれない。
当然、妻の努力があってこその事であり、僕だけのお金ではないと思っている。
自分がお金に余裕ができて分かった事もある。
お金に余裕ができると、お金に困っている人の気持ちに鈍感になる。
だから何気ない一言が他人を傷つけているかもしれない。
僕は社会人になってから一度もお金の事で悩んだ事はない。
この言葉も嫌味に聞こえてしまうのかもしれないが、
借金をせず手持ちの現金のみでコツコツと生活していたからだ。
僕は過去に恥ずかしい想いをした借金が大嫌いだ。
職場のノルマだったクレジットカードを作るのもずっと拒否していた。
そんな借金嫌いの僕が、唯一した借金が住宅ローンだ。
フラット35で組んだわけだが、3年も経った頃には
手持ち資金が借金額を上回るようになっていた。
現在は実質無借金のような状態だ。
この話はまた次の機会にしよう。
話が逸れてしまったが、とにかく僕は自宅にいる事が多い。
で、働いていないと思われるのが嫌なのだ。
でもよく考えたらなぜ嫌なんだろうか?恥ずかしい?
自給自足で生活している人だっている。
無職でも楽しそうに生きている人もいる。
別に無職だと思われてもいいんじゃないか?
お金持ちのボンボンだと思われても良いんじゃないか?
他人にどう思われようと関係ないじゃないか。
僕を妬む人こそ心が貧しいのではないか?
僕には貧乏のどん底からここまで来れたという事実がある。
それは僕の誇れる事実ではないか?
ちゃんと収入も有り、生活もできている。
もう少し自分に自信を持ってもいいんじゃないか?
妻には到底敵わないが、僕も今までの人生、頑張ってきたつもりだ。
もう株の事も隠す必要はない。悪い事じゃないんだから。
だから今日から自信を持って言いたい。
「僕は自由業のトレーダーです!」
今日のラーメンは特別な一杯。
僕と妻が出会った場所、喜多方ラーメンのネギ焼豚ラーメンです。
僕はラーメンの中でこのラーメンが一番好きなんです。
醬油ベースのスープにコシのある太めのちぢれ麵。
チャーシューはじっくり煮込まれていて、中まで味が染み込んでいます。
味、食感、ともにこのチャーシュー以上に出会ったことがないくらい。
ピリ辛のシャキシャキ白髪ネギもポン酢のような味付けが最高。
わざわざ1時間以上かけてこのラーメンだけ食べに行くという好きっぷり。
喜多方ラーメンのフランチャイズを考えた事もあるくらいです。
妻との出会いは・・・話す勇気はありません。
長々とお読みいただきありがとうございました。