僕は床に何か物が置いてあるとモヤモヤするし、
机の上が散らかっているとため息が出る。
一緒に住む家族には「面倒くさい人間」だろう。
僕は今でこそマシにはなったが、以前は超完璧主義者だった。
仕事柄そうならざるを得なかったのもあると思うが、
辞めた今も基本的には変わっていない。
僕のこの性格は子供の頃のゲームが影響しているのかもしれない。
例えばドラゴンクエスト、RPGのゲームだ。
ドラクエの初期の頃はセーブという機能はなく、「復活の呪文」といって、
20文字ほどのランダムに並んだひらがなをメモしておかないと、
前回のプレイの続きができなかったのである。(暗号的な感じ)
1文字でも間違うと、せっかく3時間プレイしても全て水の泡になるわけだ。
これで泣いた人も多いはずだ。
また、時間をかけて長いダンジョンを進んでも、
最後でボスに負けてしまうと、また長いダンジョンをやり直しになる。
そうならないように、完璧に準備して向かうわけだ。
その準備にもお金が必要になる。
強い装備品を買うため、敵をたくさん倒してお金を貯める。
でもちょっとしたミスでやられてしまうと、せっかく貯めた大金が半分になったりした。
また同じ事をやり直しである。
まあドラクエに限らず、ゲームは大体そんなもんか。
とにかく一度使った時間が無駄になるのが嫌だったわけだ。
僕は時間を無駄にしたくないので、完璧主義になってしまったのかもしれない。
もう一つ考えられる事がある。
僕の心に「失敗」イコール「怖い・恥ずかしい」が強く根付いているからだ。
おそらく幼少期にそういう経験をしているからだろう。
僕が子供の頃はDV、体罰が日常茶飯事の時代だった。
学校で宿題を忘れたり、忘れ物をすると、暫く立たされたり、
椅子の上や床に正座して授業を受けさせられたりした。
場合によっては先生に手をあげられたものだ。
僕に16文キックを食らわせたN先生の事は一生忘れない(笑)。
だから「失敗」イコール「怖い・恥ずかしい」が強く根付いているのだろう。
そうすると絶対失敗したくないから、
先の事を考えて準備を完璧にしなければ・・・と思うのだ。
先の事を考えるのは大切だが、先ばかり見ていると大切なものに気付かない事もある。
僕はそれで後悔している事がある。
子供たちの写真やビデオだ。
子供たちの将来のために残してあげようと、イベント時は必死で撮影した。
運動会はまだ冷える朝の6時から並んで場所取りもした。当時の子供3人全てだ。
(4人目の時は色々と状況が変わっていたのでしていないが)
3人同時に重なると、時にはあっちへ移動して撮影、こっちへ移動して撮影・・・
全部完璧でないと気が済まなかったのだ。
当時、あるシングルマザーの方と話す機会があった。
「写真、撮らないんですか?」僕は尋ねた。
返ってきた答えは「目に焼き付けているんです。」だった。
時が経って気付いたが、僕は写真やビデオを撮ることに執着していて、
子供たちと過ごしている「今」を見ていなかった気がする・・・。
レンズ越しに見る世界と、現実とでは何か違う気がしませんか。
上手く言葉にできないけど、その瞬間の実物を見れた感動というか・・・。
だから感動が薄い分、僕の記憶は薄いのではないかと思うのである。
もう少し「今」を見て生きていきたいと思う今日この頃である。

今日のラーメンは末っ子との思い出のラーメン。
みそらあめんで有名な「すみれ二代目松阪店」のラーメンです。
クラブの試合の帰りに寄ったときの写真です。
みそラーメンに見た目も豪快なチャーシューをトッピング。

末っ子は食べ盛りで「厚切りチャーシューご飯」もセットで。
このチャーシューは厚切りで焼き目が美しく美味しそうです。
モリモリ食べて体を作り、次の試合での活躍を祈りました。
応援できるものがあるのは幸せな事ですね。
期待しています。